2021-05

枝に剃刀のような板が付いたニシキギ、その異様な姿から付けられた花言葉は危険な遊び。この木を送られたらどのように対応すればよいのだろう。その花は至って地味なのだけれど。

木陰などちょっと薄暗いところに咲くシャガ。その独特な姿は剣先を連想させ、日の当たらないところに育つというところから付けられた花言葉は反抗。しかし、そのカラフルな色合いには秘められたおしゃれ心を感じる。

雨あがりの朝のアヤメ。背の低いこのアヤメの名前は分からないけれど、雨に耐えたその姿は愛おしささえ感じる。英語の花言葉はHope。

大きな木の根元の日陰に静か咲くエビネ、その姿から花言葉は謙虚。背丈も低く花も小さいながら、花に寄って見るとしっかり自己主張していることがわかる。

他の庭木に比べて成長の遅いイチイ、それゆえ墓地に植えられることも多く、付けられた花言葉は悲哀。春に一斉に芽吹く生命感の溢れる姿とは対照的。

藤の花の独特の香りは多くの生き物を呼び寄せる。その様子から付けられた花言葉が陶酔する恋。陶酔するほどの恋とはどんな気持ちなのだろう。過去の記憶を呼び起こしてみる。

岩垣など厳しい環境でも育つことから節制の花言葉を持つさつき。つんと飛び出した雄しべと雌しべが特徴的。その花の姿には強い生命力を感じさせる。